疲労が回復しにくい原因は糖質だった?そう言われても甘いものを食べたい!そんな時は。。。

からだのこと

疲れたら甘いものを食べたくなるものだと思っていたのですが、その糖質が原因となって疲れが取れないと言われたらどうしますか。「疲れたから甘いものが食べたいのに!」「そういわれても甘いものは食べたい!そのために頑張ってる!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは糖質が疲れが回復しにくい原因と言われている理由と、それでも甘味を求める方はどうしたらいいのか?を紹介したいと思います。

疲労が取れない原因が糖質と言われる理由

糖質とはそもそも何なのか。なぜこんなにやめられないのか。不思議ですね。ザックリいうと、糖質とは「炭水化物から食物繊維を除いたもの」という定義があり、体の中に吸収されて人間が活動するためのエネルギー源となるのものです。

お米・芋・砂糖・パンなど日々の食事で当たり前に摂取している中にも多く含まれ、体が健康に活動するためには必要な成分と言えます。

だとしたら、疲れが取れない原因が糖質というのはどういうことなのでしょうか。

問題は糖分を取りすぎることなのです。

糖質を取ると急上昇した血糖値をおさえようとしてインスリンという物質が分泌されます。それは通常であれば体を正常に保つための正常な反応と言えます。ですが、糖質を取りすぎることによってそのインスリンが大量に分泌されてしまいます。大量のインスリンにより血糖値が急激に下がり低血糖状態になるため、だるさ・疲れ・眠気などの症状があらわれ、結果として疲労が取れない原因と言われてしまうのです。

また、糖質を取りすぎると結果的に体脂肪として体内に蓄えられるため、体重増加につながってしまいます。ダイエットには大敵ですが、足らなくても体力がなくなり、頭痛やふらつき、ふるえなどの体調不良を起こすので注意が必要です。

昨今「糖質ダイエット」というものが良く知られるようになっていますが、先にも書いた通り、糖質は人間が活動するためのエネルギー源でもあります。制限すればよいというものではないのです。ダイエットは健康的に痩せてこそ魅力的だと思うので、制限しすぎはおすすめできません。

糖質の適量とはわかりやすくいうとどのくらい?

では、糖質の適量とはどのくらいのことを言うのでしょう。

厚生労働省は糖質を含んだ炭水化物から摂取するカロリーを、1日の必要摂取カロリーの50~65%にすることを目標としています。

1日の必要摂取カロリーがどのくらいかというと、厚生労働省が発表している計算式は下記の通りです。

計算して出てきた1日に必要なカロリーから、50%をかければ目標とする炭水化物のカロリーが計算できるわけなのですが・・・。ちょっと面倒ですよね(^_^;)

もっと簡単にチャチャっと知りたい!という方に、「生活や実務に役立つ計算サイトke!san」という簡単に計算してくれるサイトを見つけましたので、気になる方はのぞいてみてください。性別や年齢層、身体活動レベルを入れるだけで計算してくれます。私の場合、下記のようになりました。

熱量(推定エネルギー必要量)に炭水化物(糖質)から摂取するカロリー目標50%で計算した場合、1650kcal×0.5=825kcal

糖質は1gで4kcalになるので、825kcal÷4=206.25g となり、糖質の目標摂取量は206.25gとなります。

ありがたいことに炭水化物(糖質)の目標量も自動でズバリ計算してくれています。(※正確に言うと、糖質は炭水化物から食物繊維を除いたものになるので、このグラム数がそのまま糖質摂取量を表しているわけではありません。どのくらいの差があるかは下記の図であらわしていますのでご覧ください。ここでは「このグラム数以下を目標にする」という数字としてゆるく見ていますので、ご承知おきください。)

では、この206.25gという数字は、実際にはどれくらいの食事をとることが可能なのでしょうか。よく食べる炭水化物(糖質)の量を調べてみました。

1日3食をお米にした場合、糖質は58.88g×3=176.64gと、それだけで一日摂取量の半分を超えています。当然おかずや汁物も食べるので、3食の基本的な食事だけで軽く206.25gは超えてしまうでしょう。それに加えて甘いものを食べたくなる時もあるので、オーバーは確実です。

オレンジジュース200mlで糖質17.62gあります。ワッフルは30.6g!食後に両方をデザートとして食べてしまったら、それだけで48.22gあります。これだけの糖質がまるまる過剰摂取になるとすると、せっかくのデザートを食べることにも躊躇してしまいそうです。

自分にちょうど良い糖質を摂取するというのはなかなか難しいですね。

それでも甘いものを食べたい人へ。アルロースという希少糖

そうはいっても甘いものも食べたいですよね。満足感も味わえるし、甘いものを食べた時の幸せを考えるとやめられない気持ちはとてもよくわかります。

そういう時は、糖質を取らずに甘いものを食べませんか?「そんなものないでしょ」と思うかもしれませんが、近年「希少糖」という素晴らしい甘味料があるのです。

それはアルロース(プシコース)というもので、乾燥いちぢくやレーズンなどにほんの少しだけ含まれている天然の糖です。その特徴は

  • 甘みは砂糖の7割ほど
  • 糖なのにカロリーゼロ
  • 脂肪燃焼を促進する
  • 虫歯になりにくい
  • 血糖値がほとんど上がらない
  • 糖尿病の予防・改善、肥満の予防・改善

この夢のような希少糖が、近年商品化されて手に入れることが出来るようになっています。血糖値の上昇を抑える働きがあることから、糖尿病の方の体調管理にも利用され始めているそうです。

例えば、朝のコーヒーに入れる砂糖をアルロースに変えるだけでも良いでしょう。甘いものを食べたくなったら、アルロースを使用しているスイーツを食べるようにすれば、ストレスを感じることなく糖質の過剰摂取を防ぐことも出来るのです。

アルロースには砂糖のような粉状のものと、ハチミツのようなシロップ状のものがあります。私は粉状のものを利用していますので、紹介しますね。

冷たい飲み物にもよく溶けて、控えめながらも甘さを感じられるので満足感もあります。摂取しすぎると下痢になることもあるようですが、一日にスプーン3杯程度摂っても特に不調は感じていません。体重約50キロの人で1回20g未満、1日45g未満程度が推奨されています。

ダイエットだけではなく、体調を整えるためにも試してみる価値はあると思います。ストレスをためない体調管理を始めてみませんか。


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