成人式~着物決めから前撮りまで~

日々のこと

成人式は2年も先なのに着物を決める?

娘が受験で四苦八苦しているころから

様々な着物の会社からお誘いの広告が届いていました。

けれど、「早く決めたほうがいいとは聞くけれど受験でそれどころじゃないよ」

というのが正直なところで、ずっと見て見ぬふりをしてきたのです。

娘自身も「まだ何年も先じゃん」と気にとめていないようでした。

やっと重い腰を上げたのは受験が終わってからです。

しかも県外で一人暮らしすることになったので、引っ越しするまでの1か月ほどの間、

「なかなか帰ってこないだろうし今決めないともう無理だよね」というタイミングでした。

成人式はお値段も張りますし、その後着る予定もないことから

着物はレンタルすることだけを決めて着物店へ。

実際、お店で何着か試着させていただいたのですが

その時も特に着物の数が少ないとは思いませんでした。

「だって、毎年新作が出てくるものだし。たらなくなるなんてことはないでしょ?」

と考えていたのです。

ところが、「成人式会場で着物がほかの方とかぶらないように」という理由で

見本があっても貸し出し不可の着物があることをその時になって知りました。

私が住んでいる地域では、出身中学ごとに時間と会場が異なります。

その状況を把握して、同会場に同じ着物を着る人がいないように管理しているそうです。

考えてみれば当然といいますか、お店の配慮を感じます。

業界の方からしたら当たり前で基本的なことなのかもしれません。

が、私はそこまで頭が回りませんでした。

幸いにも、娘が気に入った着物はまだ先約がおらず

レンタルすることが出来たのでよかったのですが

早くしたほうがいいと言われている事にはそれなりの理由があるものなんだなと

あたらめて思ったりしたのです。

そして、その後、もう一つ早く決めたほうが良い理由を見つけました。

それは着付けの予約はちょうどよい時間から埋まっていく、という

またまたよく考えればすぐわかる事なのですが、

残念なことに私の頭にはありませんでした。

成人式が10時からと考えると、ベストな着付け時間は8時くらいでしょうか。

娘が予約をしたときには、一番近い時間で朝の5時半と言われました。

1月上旬の朝5時半は暗闇。漆黒。下手すれば雪で道路がバリバリ。。。。(^^;)

そういうことか!だから早く予約しに行かなくちゃダメだったのか!

驚く私を見てお店の方がおっしゃいました。

「いえいえ、まだ早いほうですよ。毎年夜中の2時くらいの方もいますから」(*^-^*)

おおぅ。。。それはまた。。。

着付けが終わってから式までの間、寝ることも横になることも許されず

食事もおトイレもいつもの数倍気を使うことを考えると

「成人式の着物は早めに決めろ」と言いたくなるのもわかる気がします。

その時間から着付けをしてくださる方も、新成人の皆さんもお疲れ様です。

晴れ姿を見せてくれてありがとう。

前撮りから成人式の準備期間までの間、家で振袖管理します

先日、娘の成人式の前撮りに行ってきました。

スタジオに出向き、そこで写真撮影をしていただいたのですが

着物姿のまま、家まで帰ってきました。

なぜかというと、スタジオ敷地内ではスマホなどで自分たちで撮影するのか禁止だからです。

皆さんそのままの姿で親戚にお披露目に行く人や

かしこまりすぎない写真を自分たちで撮ったりするのだそうで

それならばと、我が家も帰ってからスマホで娘の写真を撮りまくりました。

そして着物のまま帰れるもう一つの理由は、

成人式までの10か月間ほどを自宅で着物を管理することになっているからです。

娘がレンタルした着物店がたまたまそのような対応なのかもしれませんが

初めて聞いたときは聞き間違いかと思い、2度聞きしてしまいました。

振袖という高級なものを個人の管理に任せる理由とは?

「晴れ着の会社が倒産して、成人式当日に着物を着ることが出来なかった」

という事件が数年前に起きたことを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

その事件がきっかけとなったそうです。

きっと着物会社の方たちがたくさん考えてくださったのでしょう。

「お客様のお手元に着物がある状態なら安心してもらえる」という理由で

前撮りが終わった後、成人式当日の着付け準備までの間は

借受ける側が自宅で管理することになったそうです。

一生懸命に新成人たちのことを考えてくださって、

また、悲しい思いをすることが無いよう考えて下さって本当にありがとうございます。

その心意気には感謝しかありません。

たたみ方やしまい方などの説明文も丁寧にプリントして渡してくださり

着物用具一式を保存用するためのダンボールのケースもいただきました。

けれど、梅雨時期の多湿、日本でも超高温地帯の夏場の気温のなか10か月も管理する。。。

私のような着物にほぼ縁なく生活をしているものには

正直ちょっと恐怖でもあります。

着物。しかも成人式用の華やで豪華な振袖と美しい帯。

絶対に汚したりヨレさせたりすることは許されない。

しわが寄った振袖を娘ががっかりしながら当日に着る、とか絶対に避けたい。

とはいえ、せっかくの心意気を無駄にしないためにも

承ったからにはしっかり管理させていただかなければ!

お店の方が用意してくださったのだからダンボールでも良いのかもしれませんが

念には念を入れたい!という心配性を発動してしまい、たとう紙とウコン布を買いに走りました。

たとう紙とウコン布とは、どちらも着物を包んで防虫などの効果を発揮するものです。

着物を扱うお店ならば販売しています。

幸いにも我が家には七五三の時の着物をしまう桐箱がありましたので

私の母にも手伝ってもらいながら、なんとかきれいに収めましたが

一人では無理だったかも、と震えております。

まず着物を広げられるだけの面積を部屋に確保し、そこをめちゃくちゃきれいに掃除するところから始めました。

たたみ方は説明書を読んでもやっぱり難しかったです。

身近に着物に詳しい方がいない場合はYouTubeでたたみ方を見せてくださる方がいるので

見ながらやってみると良いかもしれません。

手洗いした肌着や腰ひももアイロンをかけてたたみ、

着物用の防虫シートと除湿剤も購入し、桐箱にいれて一息ついたときには

半日経っていました。

着物姿の娘をみて思うこと・反省を込めて

お化粧をして振袖を着ている姿を見ると

無事に大人になれたことにしみじみ&じ~んとするものがあります。

今まで大変だったこともたくさんあったはずなのに

そんなことすべて消し去るくらいの姿でした。

プロの方々のお仕事も素晴らしかったです。お化粧はもちろんですが、着物も帯も素敵なこと!

やっと受験が終わり、さあ引っ越し準備というバタバタしているなかで

着物を見に行った日が懐かしい。

とはいえ、本番まではまだ10か月もあるのですが。

着物を着る・成人式に出席するということは、

きっと本人にとっても良い人生の節目となるのでしょう。

今は前撮りした写真が出来るのを楽しみにしています。

実は今回、もう一つ予想外のことがありました。前撮りの金額です。

「上半身と全身の写真を台紙付きでプレゼント!」というお話だったのですが

実際はそれ以外にアルバムのプランがあり、最低でも5万円ほどかかります。

あくまでも最低なので、かけようと思えば20万越えなんてことも。

写真の枚数やデータ購入、額縁付きやアルバム作成など様々なコースがありました。

家族写真が撮れるというお話は聞いており、それについての追加料金は承知していたのですが

思った以上にかかるものですね。

きれいに着付けとお化粧をしてもらいキラキラしている娘を見ると

「アルバムやデータはいらないです」とは言えませんでした。

結果的には良い思い出になるでしょうし

娘も嬉しそうだったのでよかったと思っています。

ただ、契約時に前撮りのコースや金額をきちんと聞かなかった私のミスでした。

前もってきちんと聞いておけばもっとゆっくりコースを選べたのになという個人的な反省点です。

一人娘ゆえ、反省を生かせる機会がもうありませんから

こちらを読んでくださっているみなさまが私の失敗を役立ててくださればうれしいです。

みなさまのお子様たちも、すてきな成人式を迎えられますよう願っています。

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